目的別外構

外構スタイル

外構スタイルについてご紹介します。
外構のスタイルを考える際は、周囲の町並みにあわせて外構スタイルを選ぶのもポイントです。

オープン外構

オープン外構は、道路から敷地への境界にフェンスや門扉など設置せず、植栽、ブロック・タイルなどで区別する外構スタイルです。

欧米によく見られるタイプで、塀の代わりに樹木や草花を配することで道行く人を楽しませ、町並み全体の景観を向上させます。プライバシーが確保しにくいという短所がありますが、狭小地でも最大限スペースを活用することができます。見通しが良いので、開放的なお庭をご希望の方におすすめです。
参考価格:~100万円
※広さと内容によって変動があります

セミクローズ外構

セミクローズ外構は、オープン外構の開放感とクローズ外構の防犯性を適度に兼ね備えた外構工事のスタイル。

塀やフェンス等で玄関への侵入は防ぎつつも、カーポートはオープンにする等、敷地内部を部分的に開放することで、プライバシー性と開放性の両方を確保することが出来、近年人気のタイプとなっています。限られた予算を必要な場所にかけて、要望を実現できるプランニングが最も重要になります。
参考価格:150万円~
※広さと内容によって変動があります

クローズ外構

クローズ外構は、門扉やフェンス・ブロック塀などで内と外をくっきりと分けて、視界を遮断する外構工事スタイルです。

建物と調和した塀やフェンスを配することで、高級かつ一体感のあるデザインに仕上げることが出来ます。外からの視線が気になる方や、風格のある門構えにしたい方にお勧めです。
参考価格:200万円~
※広さと内容によって変動があります

目的別外構

外構・エクステリア・庭園のデザインは、目的によって変わってきます。
過ごしやすい家は外構があってこそ。
目的に応じて、「こだわり」をカタチにしていきます。

雑草防止

コンクリート舗装や石張りにすれば、雑草の悩みからはほぼ開放されます。しかし、どうしても費用がかさむため、もっと手軽な方法を組み合わせてコストを抑える視点も大切です。その方がお庭に変化と味わいが生まれます。いくつかご紹介しましょう。

■防草シート
防草シートは、その名の通り雑草を防ぐためのシートです。土の上に防草シートを敷き詰め、化粧砂利などで覆うのが一般的。雑草の芽はシートを突き破れないため、宿根性の雑草や地下茎で増える雑草にも有効です。

また、種が飛んできても防草シートの下にまで根を伸ばすことはできないため、簡単に除草できます。もちろん、水や空気は通す構造のため、樹木やお花などへの影響もありません。比較的簡単に施工でき、コストも抑えられるので広く利用されています。

但し、完全に雑草を防ぐことは不可能で、年月とともに効果が薄れる傾向にあることも理解しておきましょう。

■人工芝
人工芝は、天然芝のように水やりや施肥、草むしり、芝刈りなどの手間がかからないのが魅力。土の上に人工芝を敷いただけでは、隙間から雑草が生えてくるため、防草シートを敷いてから人工芝で仕上げると良いでしょう。

あるいは、コンクリートやアスファルトで地面を舗装してから人工芝で仕上げれば、雑草を根本からシャットアウトできます。地盤の処理をどのような方法で行うかで工事費は大きく増減します。

■化粧砂利
砂利を厚く敷くことでもある程度雑草を抑えることができます。土の上に厚い砂利の層(5~8cm)を作る事で、雑草の芽や根が伸びるのを阻止するのです。それでも、雑草の生命力は強いため、ある程度は生えて来ます。

防草シートと併用した方が、より効果的です。施工の際には砂利を押えるための縁石なども必要になります。また、数年で砂利の間に落ち葉や土が入り込み、効果が薄れて来る事も理解しておきましょう。


■固まる土
水を掛けただけでコンクリートのように固まる特殊な土。コンクリート舗装したようになるため、下から雑草が生えてくることも、飛んできた種が発芽する事もありません。土のような色合いなので、お庭のイメージを損なう事がないのも魅力です。

施工にあたっては5cm程度の基礎砂利が必要です。基礎砂利がないと水平が保てなくなりヒビ割れの恐れが生じます。DIYでの施工も不可能ではありませんが、非常に重いのと水平をとるのは難しいため施工会社に相談した方が賢明です。

■バークチップ
バークチップは、杉や檜、桜、ヒバなど自然木の「樹皮」を砕いたもので、様々な大きさのものがあります。バークチップを厚く敷き詰める事で、雑草の芽や根が伸びるのを抑える効果があります。

化粧砂利による防草と同じメカニズムですが、砂利よりも温もりを感じさせ、数年後には自然と土に還って行くのが特徴です。

また、バークチップでマルチングする事で、乾燥や温度変化を和らげる効果が生まれ、樹木やお花の生育にも良い環境を保つことができます。軽いため、DIYでも施工できます。

■ウッドチップ
ウッドチップは、間伐材や端材、木造家屋の廃材など、「木材そのもの」を細かく粉砕したもの。バークチップ同様、厚く敷き詰める事で、雑草を防ぐ効果が期待できます。ウッドチップも、温もりを感じさせ、数年後には自然と土に還って行きます。

乾燥や温度変化を和らげる効果もあります。但し、バークチップ同様、土に還るという事は、年々防草効果が落ちて行く事でもあります。

雑草を防ぐと言うよりも、雑草の繁殖を抑え、除草を楽にするものと考えておきましょう。

防犯対策

敷地と外部を隔てているのは門とフェンスです。防犯対策の高い門やフェンスを設置するだけで不審者は「この家は用心しているな」と警戒し、侵入を諦める効果が期待できます。狙われにくい家にするための門やフェンスの一例をご紹介します。

■電気錠付き門扉
門を閉めれば自動的に施錠される門扉。施錠を忘れることがない上、不審者に防犯意識の高さを示すことができる事から、狙われにくくなります。またピッキングがしにくいシリンダー錠付きの門扉に交換するだけでも、防犯意識の高さを感じさせる効果があります。

■カメラ付きインターホン
留守かどうかを確認するために堂々とインターホンを鳴らす不審者がいます。応答がなければ留守だと判断するわけです。カメラ付きインターホンなら不審者の顔が映ってしまうため、不審者を諦めさせる効果があります。最近のものは画像が鮮明で、映る範囲が広く、録画機能も付いているなど、より防犯性能が上がっています。
最新のものと交換すればより抑止効果が高まります。性能にもよりますが1万円~5万円ぐらいで設置できます。

■見通しの良いフェンス
不審者は人目を大変気にします。従って外から丸見えになるフェンスの方が不審者にとっては狙いにくい家になります。一旦侵入してしまえば、外から見えなくなってしまうような塀や生垣で囲われた家は、見通しの良いフェンスに交換した方が良いでしょう。

■センサーライト
人が近づくと自動で点灯する人感センサー付きのライトを庭や勝手口などに設置しておくと有効です。不審者が侵入した事をいち早く察知でき、留守の場合でも不審者を威嚇して諦めさせる効果が期待できます。1台数千円で手に入るため、複数設置しておくと安心です。

■防犯砂利
歩くとジャリジャリという大きな音が出る砂利が市販されています。これを家の周りに敷き詰めておくと、不審者は歩くたびに大きな音が出るため諦めて退散します。軽いため女性や高齢者でも自分で撒く事ができます。

■庭に死角を作らない
人目を気にする不審者は、暗がりや死角が大好きです。庭に死角になる場所があったら、ガーデンライトやセンサーライトを設置します。また、茂みがある場合は適度に剪定するか、伐採してしまう事も有効です。

目隠し

目隠しのための外構は、最も人目に触れるエクステリアです。しかも、風雨に直接さらされるため、想像以上に過酷な環境に耐える必要があります。デザイン性と同時に、耐久性もしっかり考えておくことがポイントです。まずは素材別の特性を押さえておきましょう。

■木製フェンス
日本でも近年増えてきているのが、木製フェンスです。温もりある木の風合いがお庭を引き立て、歳月を経るほどにシャビーな(古びた)味わいが深まって行くのが魅力です。板塀のように隙間なく並べるのではなく、適度に隙間を空けたデザインが多く、視線をやわらかくさえぎりつつ、風や光を呼び込みます。
加工も簡単なので部材を買って来てDIYで作る事も可能です。お庭に合わせてオリジナルデザインで作る事も容易です。但し、腐食には弱いため、防腐処理したものを選ぶことが大切。それでもやはり限界があるため、10年~15年ごとに交換するのが普通です。

■樹脂製フェンス
木製フェンスと違い、腐食の心配がないのが樹脂製フェンスです。デザインは木製フェンスを模したものが多く、金属製のフェンスよりも温もりを演出できます。基本的にメンテナンス不要で、色あせもなく長寿命。
木製に比べて若干割高ながら、永く使えるので長い目で見れば経済的かも知れません。近くで見ると若干安っぽさを感じるものもありますが、最近では木粉を入れて質感をアップした商品も出ています。
色やデザインも豊富なため、建物やお庭のイメージに合わせて自由に選ぶことができます。

■アルミ製フェンス
軽くて丈夫なアルミ製フェンスは一般的な住宅用フェンスとして広く使われてきました。直線を基調としたシャープなデザインが多く、モダンな住宅にマッチします(曲線デザインに適したアルミ鋳物フェンスもあります)。
アルミ材をベースにポリカーボネート板などを組み合わせ、デザイン性や機能性を高めた商品も続々開発されています。

■竹垣目隠しフェンス
和風住宅や日本庭園にしっくりと調和するのが竹垣目隠しフェンス。日本の伝統的意匠を守り、格調高く視線をさえぎります。天然竹の場合、定期的な作り変えで維持する必要があるため、大変手間と費用の掛かるもの。それだけに、本物を知る方に根強い人気があります。
一方、樹脂製竹垣は、色あせや腐食の心配がなく人気です。天然竹よりも若干割高ながら手間がかからず長く使えるので、経済性の面でも優れています。

■つる植物目隠しフェンス
ラティスやワイヤーフェンスにつる性植物を這わせることで目隠し効果を狙うもの。夏の日差しを和らげたり、高層住宅からの視線をさえぎったりする場合にも有効な方法です。冬は植物が葉を落とすため、夏は日差しや視線をカットしながら、冬は光をたっぷり取り込みたいという場合に検討したいフェンスです。

■樹木や植栽による目隠し
樹木を植える事で、やんわりと目隠しをする方法もあります。高層階からの視線は高木でさえぎり、隣家や道路の視線は常緑樹やコニファー(針葉樹)で目隠しします。あからさまな目隠しフェンスは近隣との摩擦を生む場合もあるので、樹木でさり気なく目隠しするのも一つの方法です。
但し、樹木は成長するので成長を計算して植える場所を決め、環境に適した樹木を選定する必要があります。また、落葉樹は冬に葉を落とすので、冬の間の目隠しをどうするか、落ち葉が近隣に迷惑を掛けないかなども考えておきましょう。

■化粧ブロックによる目隠し
化粧ブロックとは、色や模様を施したコンクリートブロックで、デザイン性を演出できるのが特徴です。重厚感に溢れ、視線をしっかりさえぎる事ができる反面、内部からはやや閉塞感を感じるのが難点。所々にガラスブロックをはめ込んで光が入るよう工夫すると良いでしょう。

バリアフリー

多くの場合、玄関と道路の間には段差が存在し、何段かの階段が設けられているのが普通です。健常者には気が付かないほどのわずかな段差が、車椅子では大きな障壁になっているのです。

そこで、スロープを作って車椅子でも安全に外出できるようにするのがバリアフリー外構工事の代表的な事例です。但し、スロープさえつければ、安全に外出できるとは限りません。車椅子で走行しやすい角度や幅、スロープの床素材など、いくつかのチェックポイントがあります。順に見て行きましょう。

■スロープの幅
まず、車椅子でも安全に通行できる幅を確保する必要があります。スロープ幅は広いに越したことはありませんが、日本の住宅のアプローチ部分は狭いため、1mを目安に設計するのが普通です。また、脱輪を防ぐために、縁石を設置する事も大切なポイントです。

■スロープの床素材
雨に濡れても滑らない素材を使う事も重要です。石材やタイルは、雨で濡れると滑りやすくなる場合があるため、安全性を考慮して濡れても滑らない床材を選ぶ必要があります。また、コンクリート仕上げであっても「刷毛びき」(箒などで跡を付けザラザラに仕上げる方法)などで滑りにくい仕上げにすることがポイントです。
※近年、デザイン性に優れ、滑りにくい床素材も開発されているため、施工会社に相談してみてください。

■スロープの傾斜角度
屋外のスロープは5%(1m進んで5センチの高低差)以内にすることが基本です。ちなみに屋内では8%以内が基準ですから、屋外はより緩やかにして安全性を確保することが求められているのです。
高低差が大きく、5%以内の傾斜角度に収まらない場合はスロープに折り返しを作るなどの対策が求められる場合もあります。

■手すり工事
足腰が弱った場合に備えて、アプローチや外階段などに手すりを付ける事も大切です。手すりで体を支えることで、安定した歩行や階段の昇り降りが可能になります。高齢者の場合、ちょっとした転倒が原因で寝たきりになる事も多いため、階段など体のバランスが不安定になる場所には手すりの設置が重要です。
工期が短く、比較的安価な費用で済みます。また、スロープにも、できるだけ手すりを設置しましょう。車椅子での転落を防止できるほか、スロープを使ったリハビリ(手すりにつかまりながらの歩行訓練)に利用される方もいます。

■門扉の工事
多くの場合、門扉もまた車椅子での利用を想定していません。車椅子でも通れる間口を持ち、軽い力で簡単に開け閉めできる門扉への交換も、バリアフリー外構工事のひとつです。一般的な門扉はドアタイプが多く見られますが、車椅子でドアタイプの門扉を開閉するのは容易ではありません。
引き戸タイプなら無理なく開閉できるため、車椅子ご利用の方にもお奨めです。